成人向けSNSで「自ら稼ぐ」女性アスリートが増加中...背景にはスポーツ界に蔓延る「性的な搾取」が

Declaration of Independence: Female Athletes Take Control of Their Sexual Narrative

2025年9月17日(水)18時57分
アイリーン・ファルケンバーグハル

ニューマンもこれに同調する。「家族も友人も、これは私が考えた中で最も賢いアイデアのひとつだと言ってくれた。アマチュアアスリートがいかに正当に評価されていないか、すぐに理解してくれた」

スタンリーはこう続ける。「OnlyFansが何なのかをちゃんと理解してない人は、まだまだ多い。男が上半身裸で山を駆け上がっても誰も敬意を失わないのに、女性が同じことをしたらそうはいかない──そんなのはおかしい」

「私は100マイル走るために自分の身体を酷使している。でも、それに対して『やめろ』とか『もっと身体を大事にしろ』なんて言われたことは一度もない。でも少しでも裸を見せたら? 『身体を大事に』って? 私の肉体を見せることが実績をかき消すって言うなら、それは100マイル走る意味すら理解していない人の意見だし、聞いてる暇なんてない」とスタンリーは語る。

多くのアスリートはスポーツウェアブランドのスポンサーを受けているが、OnlyFansはその契約から解放してくれる。

「自分にとってベストなランニングパックやレインジャケット、シューズ、ポール──何だって自由に選べる。そして、その使用感を100%正直にファンに伝えられる。『口先だけの宣伝』をしているような後ろめたさもない。これが、すべてのアスリートにとって理想の発信の形だと思う」とスタンリーは続ける。

自信を取り戻す

OnlyFansは一部のアスリートにとって、単に成功の手段にとどまらず、人生そのものを変えるような力を持っていた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科の社債権者、返済猶予延長承認し不履行回避 

ビジネス

ロシアの対中ガス輸出、今年は25%増 欧州市場の穴

ビジネス

ECB、必要なら再び行動の用意=スロバキア中銀総裁

ワールド

ロシア、ウクライナ全土掌握の野心否定 米情報機関の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 10
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中