総資産1948億、世界最年少「自力で」億万長者になった女性...ルーシー・グオとは何者か?
The Youngest Self-Made Female Billionaire Thinks You Should Take More Risks
これらすべてはグオが想定していたよりも、ずっとゆっくりと進んだ。2018年にスケールAIを離れた当時、グオは本誌に「すぐに次の会社を立ち上げるつもりだった」と語っている。しかし、彼女がパッシーズを立ち上げるのは、それから数年後のことだった。
2022年にローンチされたパッシーズは、クリエイターがファン向けのコンテンツで収益化できるプラットフォームだ。サブスクリプションやライブ配信、1対1の分単位の通話、メッセージの有料送信、ECストアなどに対応している。
公式サイトには「すでにオーディエンスは作った。次はファンベースで稼ぐ番だ」と記されている。「パッシーズはミリオネアを生み出す──次はあなたの番」というスローガンを掲げ、収益分配率の低さを武器に、クリエイターたちの支持を集めている。
パッシーズでは、クリエイターが収益の最大90%を手元に残すことができる。プラットフォーム側の取り分は10%に加え、1件あたり30セントの決済手数料のみだ。
比較として、オンリーファンズ(OnlyFans)のクリエイターは収益の80%しか受け取れず、パトレオン(Patreon)では8〜12%の手数料に加えて出金時の手数料も差し引かれるため、実際には15〜20%が引かれるケースが多いとされる。
パッシーズは主にオンリーファンズの代替サービスとして位置づけられてきた。オンリーファンズはもともと一般的なサブスクリプション型プラットフォームとして始まったが、現在ではアダルトコンテンツの代名詞のような存在となっている。
この比較について問われると、グオは大衆文化の影響によって、パッシーズが独自の立ち位置を確立するのが難しくなっていると認めた。