ときめく仕事探しをサポート、米大学教授が見たウォンテッドリーの仲暁子CEO
AKIKO NAKA
転機はフェイスブック
だが、なかなかプロとしてデビューする機会は訪れない。そこでプログラミングの知識を駆使して、漫画投稿サイトを立ち上げた。その宣伝のために出かけた投資家向けイベントで、フェイスブックの日本法人代表と知り合い、同社に就職する。
仲はフェイスブックでテクノロジー主導の経営に感銘を受けたという。「ゴールドマンでは営業が全て。でも、フェイスブックではエンジニアが組織の中心にいた」
もともと自分で何かを構築したいと思っていた仲は、フェイスブック在職中にウォンテッドリーの前身となる事業を立ち上げた。そして知識を共有し合うQ&Aサイトのクオーラと、つながりを重視するフェイスブックをヒントに、新しい転職支援サービスへと成長させた。
ウォンテッドリーの求人情報には、給与や勤務時間に関する記載はなく、職務と企業理念だけが示されている。求職者はそれに基づき採用担当者に連絡を取り、会社を訪問する。
そうすれば、お互いに相手をよく知った上で決断を下すことができる。いきなり結婚するのではなく、まずはデートをしてお互いを知るようなものだと、仲はあるインタビューで語っている。
この採用プロセスが日本で受け入れられるには2年の歳月を要したが、今はスタンダードになっているという。
現在のウォンテッドリーの時価総額は126億円。今年に入り日経平均は約6%下がったが、ウォンテッドリーは6%上昇した。こうなると、一段と輝かしい仲の未来に期待しないほうが難しい。
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