世界一有名な日本の歌手となった初音ミク...世界の音楽を変えた原動力、「プロシューマー」とは
HIROYUKI ITOH
──日本社会が「原則NG」から「原則OK」へ変わる先陣を初音ミクが切った形です。
初音ミクだけが良ければいい、というのではなく、他社も含めて2次創作が正規にできる状況自体に価値がある、と思いました。
──会社の規模拡大や上場を考えたことは?
(事業の)立ち上げ時期は売り上げも予測できないですし、そのためにマネタイズを急ぎ、その結果として創作を萎縮させるといけない。ですから、そこは重要視していないです。
──初音ミクが世界で長く愛される理由はなんでしょう?
初音ミクを使った創作物は、主にネット上で公開されています。そのネットには国境がない。そして、作り手によって音楽やイラストの世界観も全く異なるので、誰もが自分の趣向に合う作品と出合いやすい。だから、世界中でたくさんの人がいろいろな形の初音ミクと出合い、創作のハブのような存在として愛してくださっているのだと思います。
──AI時代にわれわれはどう変わるのでしょうか?
アウトプットするスピードはAIが圧倒的に速いのであれば、人間は選ぶ・指示する側になってゆくかもしれません。何が作りたいかのイメージを明確に持っていて、物を作るプロセスはAIが担う。それは退化のように見えますが、体毛などを見れば人間は既に退化しているので、あるいは進化かもしれない。AIもある程度規制はされるでしょうが、ネット同様に本質的には止めることができない。どう使いこなすかを考えるべきでしょう。
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