<金価格の史上最高値更新が止まらない。理由の1つは、各国の中央銀行が盛んに金を購入していること。その筆頭として爆買いしているのが中国人民銀行だ>
金買い増しは、地政学的逆風への対抗策としてドル離れを進める中国政府の多様化戦略を反映していると、専門家は指摘する。
中国人民銀行の金保有量は2月に16カ月連続で前月より増加し、約2257トンに達した。3月にはさらに約5トン増え、今や中国の外貨準備のうち、金が約4%を占める。
「金高騰と中国の官民双方の金現物保有の増加は、金ETF(金価格連動型上場投信)からの大量流出と一致した動きとみられる」と、アジア・ソサエティー政策研究所の馬国南(マー・クオナン)上級研究員は本誌に語る。
金ETFの多くは欧米機関の監督下にあるため、中国は金地金のほうを好むという。
中国の株式市場がこの3年間だけで時価総額5兆ドル近くを失うなか、中国市民の間でも、より安定した金の人気が高まる一方だ。昨年には金貨需要が16%近くも拡大した。
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