書籍の「作り手」である出版社の担当者たちが、いま読者にイチオシする本(23年2月)
トレーニング・ダイエットの前に 今さら聞けない 人体の超基本
『トレーニング・ダイエットの前に 今さら聞けない 人体の超基本』
監修:工藤孝文
出版社:朝日新聞出版
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人は意外と自分の体に無頓着です。
私自身、以前にダイエットをした際に、"食べたものや運動したことが翌日の体重に現れる"ことを経験し、生まれて初めて自分の身体の仕組みに驚いたり感心したりしました。
でも、そういった経験がなければ、自分の身体のことを今ほど把握できていなかったと思うのです。まして性別や年齢が全く異なる他人はならどうでしょうか。女性同士だって、例えばPMSの話となると意外と分かり合えません。
「"身体"を知ることで、自分や他人への理解が進み、お互いやさしくなれるのではないか」。そうした思いで本書を企画しました。
本書で取り上げているのは「身体のしくみの基本」「病気やケガ」「効率的なトレーニング・ダイエット方法」「心と身体」と、生物の授業で習うような基本的なことばかり。イラスト図解を豊富に盛り込み、苦手な人でも抵抗感なく読んでいただけるように作りました。改めて自分の身体を振り返り、点検するきっかけになるはずです。ぜひお手元に置いていただけると幸いです。
(朝日新聞出版 編集担当 上原千穂)
銀行とデザイン デザインを企業文化に浸透させるために
『銀行とデザイン デザインを企業文化に浸透させるために』
著者:金澤洋、金子直樹、堀祐子
出版社:インプレス
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今さまざまなデジタルサービスは、作る人の技術ではなく、サービスを使う人の体験、すなわちユーザー体験が重視されるようになっており、メガバンクである三井住友銀行(以下、SMBC)も例外ではありません。SMBCは2016年からインハウスデザイナーを採用し、「UI/UXデザイン」という観点から銀行サービスを変革させ続けています。2019年にはリニューアルした三井住友銀行アプリが、2021年には三井住友銀行アプリ、コーポレートサイト、SMBCダイレクト、接客用タブレットをシームレスに一つに繋いだ顧客体験がグッドデザイン賞を受賞しました。
本書は、デザインの必要性・重要性について社内から理解を得るまでの苦労から節目となるアプリのリニューアル、デザインによるDXを社内にどう浸透させているのか、といったデザイナーたちの体験をリアルに描いています。デザインの力で組織を変えたいすべての方に読んでいただきたい一冊です。
(インプレス 編集担当・渡辺)