豪銃撃、容疑者は「イスラム国」から影響 事件前にフィリピン渡航
12月16日、オーストラリアの警察当局は、シドニーの観光名所ボンダイビーチで14日に発生した銃撃事件の容疑者2人が事件前にフィリピンに渡航しており、過激派組織「イスラム国」(IS)の影響を受けていたようだと発表した。写真は16日、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Jeremy Piper)
Christine Chen Renju Jose
[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリアの警察当局は16日、シドニーの観光名所ボンダイビーチで14日に発生した銃撃事件の容疑者2人が事件前にフィリピンに渡航しており、過激派組織「イスラム国」(IS)の影響を受けていたようだと発表した。
ユダヤ教の祭り「ハヌカ」に合わせたイベントが標的となった今回の事件では15人が死亡。オーストラリアで過去約30年で最悪の銃乱射事件となった。ユダヤ人コミュニティーを狙ったテロ行為として現在、捜査が進められている。
オーストラリア警察によると、容疑者の2人は先月フィリピンに渡航しており、渡航目的を捜査中だという。フィリピン警察も、この件について捜査中だとしている。
フィリピンではISに関連したネットワークが活動していることが知られており、同国南部で一定の影響力を持ってきた。近年では、その勢力は弱体化した小規模な組織にまで縮小し、ミンダナオ島南部で活動するにとどまっている。
オーストラリア連邦警察のクリッシー・バレット長官は記者会見で、「初期の情報ではISに触発されたテロ攻撃で、父と息子による犯行とみられる」と述べた。
警察によると、息子の車両からは手製の爆弾とISに関連した旗2枚が見つかったという。





