最新記事
米企業

「ルンバ」のアイロボットが破産申請、トランプ関税で業績悪化

Roomba Maker Files for Bankruptcy

2025年12月16日(火)14時52分
ヒュー・キャメロン
売り場に並んだルンバ

ポーランド・グダニスクの小売店に並んだロボット掃除機「ルンバ」(2023年12月) Mateusz Slodkowski / SOPA Images/Sipa USA via Reuters Connect

<パンデミック期の掃除需要で時価総額が一時40億ドルを超えたロボット掃除機のパイオニア、米アイロボットがチャプター11の適用を申請した>

ロボット掃除機「ルンバ」で世界的なヒットを飛ばした米アイロボット社は、12月14日、デラウェア州連邦破産裁判所にチャプター11(連邦破産法第11条)の適用を申請したと発表した。競争の激化とトランプ政権が課した関税で収益が悪化した。

アイロボットの広報担当者は本誌に対し、「他の多くのグローバルメーカーと同様、アイロボットもマクロ経済の逆風にさらされてきた。競争の激化や米国の新たな関税措置の影響が、当社の事業と財務状況に大きな悪影響を及ぼした」と述べた。

英BBCによれば、パンデミック中の需要急増により同社の株式時価総額は2021年に約40億ドルに達したが、現在は約1億4000万ドルにまで落ち込んでいる。それでも、今年に入ってから関税政策を理由に破産申請に至った企業の中では最大規模とされる。

6月には自動車部品メーカーのマレリ・ホールディングスが関税を理由に破産を申請。その数日後には家具販売のアットホーム・グループや宝飾品ブランドのクレアーズも続いた。

アイロボットは資産と負債がともに4億8030万ドルであると報告。再建計画の一環として、深センに本社を置く主要な製造委託先であり債権者でもあるピセア・ロボティクスに全株式を売却するとしている。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米金利は「中立」水準、追加利下げ不要=セントルイス

ワールド

トランプ氏、ウクライナ紛争終結「合意近づく」 ロ特

ワールド

トランプ氏「イランは合意望む」、プーチン氏はイラン

ワールド

国連事務総長、財政危機を警告 7月に運営費枯渇の可
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 2
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中