最新記事

キャリア

「転職が多い理由は?」「希望の年収はいくら?」 面接でいきなり出る『答えにくい質問』への最強の回答

2022年7月29日(金)18時00分
森本 千賀子(morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント) *PRESIDENT Onlineからの転載

前の会社の批判や悪口はNG

②前の会社を短期間でお辞めになったようですが...

前の会社を1年以内に辞めた場合、「不満があるとすぐに辞める人なのでは」と不安視されることもあります。仕事内容や勤務条件など、「面接で聞いた話とまったく異なっていた」といった事情があれば納得を得やすいのですが、そうではない場合、表現に注意が必要です。

こんな答え方はNG

「質問①」と同様、前の会社の批判や悪口などは避けましょう。

納得されやすい答え方のポイント

入社後に「自分に合っていない」と気付いたこと、選考段階で十分に確認しなかったことへの反省を伝えるといいでしょう。また、短期間の在籍であっても、そこで学んだこと・身につけたことを添えられればプラスになります。


【回答例】
「経験が生かせると思ったのですが、社風が合わないことに入社後に気づきました。企業研究が足りなかったと反省しています。今回は御社の情報を調べ、理解を深めた上で応募いたしました」
「イメージしていた仕事内容と異なっていました。しかし、半年間は頑張って○○のノウハウを学び、△△という成果も上げました」

③ブランクが長いようですが、どう過ごしていたんですか?

前職を辞めてから半年程度以上経っていると、「働く意欲があるのだろうか」「ビジネスの感覚が鈍っているのではないか」と思われがち。そんな懸念を払拭(ふっしょく)することが大切です。

こんな答え方はNG

もちろん、嘘をつくのはNGです。「資格の勉強をしていた」と答える方もいらっしゃいますが、その資格が応募先企業の仕事に関係がなければ、かえってマイナス印象を与える可能性もあります。

一方、女性は専業主婦として家事・育児に専念していたケースも多いのですが、「何もしていなかった」など、自分を卑下するような言い方もやめましょう。主婦業も立派な仕事ですし、その中でビジネスに通じる力も身につけているはずですから。

納得されやすい答え方のポイント

ビジネスに直結しなくても、何らかの目的意識をもって「学び」「情報収集」「ネットワーク作り」などにつながる過ごし方をしていれば、それを強調することで印象がプラスになるかもしれません。どんな活動にしろ「気付き」「学び」に意欲的な人は高く評価されるものです。


【回答例】
「リフレッシュのため、旅行をしていました。訪れたお店や宿などでスタッフの気配りやホスピタリティに触れ、接客のあり方を学べたと思います。それを今後の仕事に生かしていきたいと思います」
「育児に専念していました。ママ友のネットワークに積極的に参加して、育児と仕事を両立するコツなどの情報収集をしたので、それを実践したいと考えています」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、農場やホテルでの不法移民摘発一時停止 働き手不

ワールド

米連邦最高裁、中立でないとの回答58%=ロイター/

ワールド

イスラエル・イラン攻撃応酬で原油高騰、身構える投資

ワールド

核保有国の軍拡で世界は新たな脅威の時代に、国際平和
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中