最新記事

キャリア

「転職が多い理由は?」「希望の年収はいくら?」 面接でいきなり出る『答えにくい質問』への最強の回答

2022年7月29日(金)18時00分
森本 千賀子(morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント) *PRESIDENT Onlineからの転載

志望動機につなげて答える

④そんなに活躍しているのに辞める必要があるのですか?
例えば、一流企業の重要なポジションで活躍し、高収入を得ているような方が転職活動をすると、「恵まれているはずなのに、どんな問題があるんだろう」と疑念を抱かれ、このように聞かれることがあります。

こんな答え方はNG
向上心が強い方は「もう学べることがない」「マンネリ化して刺激がない」などと語りがちですが、相手企業には「うちの会社に来ても満足できないのでは」と思われる可能性があります。

納得されやすい答え方のポイント
「自分がやりたいこと」「将来目指したい姿」=「WILL」(意思)が、前の会社では実現できないことを伝え、応募企業でなら実現可能性がある......と、「志望動機」へつなげましょう。恵まれた環境から飛び出してチャレンジする意欲、成長への意欲は好意的に受け止められるものです。


【回答例】
「○○の分野に興味を持ち、経験を積んでいきたいと思ったのですが、前の会社では異動がかないません。御社であれば、△△の経験を生かしつつ、○○にチャレンジできると考えて志望しました」

⑤当社のほかにも応募していますか?

他社の選考状況を聞かれるほか、「当社は第1志望ですか?」「当社が内定を出したら入社していただけますか?」といった質問も、答えに詰まりがちですよね。

こんな答え方はNG

その会社が第1志望ではないのに「第1志望です」と答えたり、入社意欲を示したりするのはNGです。企業側があなたの入社を確信して他の応募者を断ったら、あなたが入社を辞退した場合に一から採用活動をやり直さなければならず、迷惑をかけることになります。

また、複数企業を比較検討するのは当たり前のことですから、「御社しか受けていません」と答えると、転職への本気度を疑われるかもしれません。

なお、併願先企業名は聞かれても答えないほうがいいでしょう。その企業について真偽がわからない噂や情報を吹き込まれ、迷ってしまう場合もありますから。

納得されやすい答え方のポイント

入社意欲を見せつつ、意思を固めているわけではないということを伝えるには「第1志望群」という表現が便利。相手企業に魅力を感じつつも、まだ比較検討の段階である旨を伝えましょう。


【回答例】
「何社かに応募しており、これから面接を受ける企業もあります。ですのでまだ比較検討中ですが、御社の○○という事業理念と社風にはとても魅力を感じており、御社は第1志望群です」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英地方選、右派「リフォームUK」が躍進 補選も制す

ビジネス

日経平均は7日続伸、一時500円超高 米株高や円安

ワールド

米CIA、中国高官に機密情報の提供呼びかける動画公

ビジネス

米バークシャーによる株買い増し、「戦略に信任得てい
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 5
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 6
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 7
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 8
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 9
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中