最新記事

BOOKS

何かに取り憑かれたかと思うほど心揺さぶられる本...「一流の生き方」の教科書

2022年4月5日(火)11時20分
flier編集部
致知出版社

(致知出版社提供)

<読者が選ぶビジネス書グランプリ2022で受賞した致知出版社の『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』『稲盛和夫一日一言』の共通点>

※このインタビュー記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

読者が選ぶビジネス書グランプリ2022で総合グランプリと自己啓発部門賞をダブル受賞したのは、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』。そして政治・経済部門賞を受賞したのが『稲盛和夫一日一言』でした。

この2冊を世に送り出した出版社が致知出版社です。『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』は創刊40年以上の歴史をもち、日本で唯一の人間学を学ぶ月刊誌『致知』から、人間力・仕事力を高める365人のエピソードを厳選してまとめた一冊です。424ページで30万字超の大著であり、発売1年あまりで30万部を突破。また『稲盛和夫一日一言』は、稀代の名経営者として知られる稲盛和夫さんが折節に語った、人の心を強く鼓舞する366の金言が収録された渾身の一冊です。

今回はこの2冊の編集に携わった月刊『致知』編集長の藤尾允泰さん、書籍編集部次長の小森俊司さんに、本書の魅力、編集者としての信条をお聞きしました。

◇ ◇ ◇


「何かに取り憑かれたのではないかと思われるほど心揺さぶられる本」

── まずは総合グランプリ受賞、自己啓発部門賞、政治・経済部門賞受賞の感想をお聞かせいただけますか。

藤尾允泰さん(以下、藤尾) まず一報を受けたときは驚きましたし、社内が歓喜の渦に包まれました。多くの読者の方々が支えてくださったことへの感謝の念が湧き起こり、感無量でしたね。

── 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』は、一流に達した人にだけ見える本質が詰まった一冊だと感じました。印象的な反響はありましたか。

藤尾 読者からの感動の声も数多く寄せられていますが、意外であり非常に嬉しかったのは、取材させていただいた著者の先生方が喜び、応援してくださったことです。なかには100冊、200冊、多いと1,500冊もまとめて買ってくださった方がいました。

また書店員の方々が熱心に「この本を売ろう」と協力してくださったのです。象徴的なのがある書店員の方のSNS投稿でした。

「何かに取り憑かれたのではないかと思われるほど心揺さぶられる素晴らしい本。(中略)書店員として、たくさんの人に届けたい。それができなければ、書店は存在意義を失うのではないか、と恐怖さえ感じる」。こんな言葉を寄せてくださったのです。

220401fl_ivs02.jpg

白いカバーをはずすと、本書に登場された365名のお名前がズラリと並んでいる。 (致知出版社提供)

── 書店員の方々からも深く愛された本であることが伝わってきます。本書を制作しようと思ったきっかけは何でしたか。

小森俊司さん(以下、小森) 月刊『致知』には11万5000人の定期購読者がいらっしゃいますが、「雑誌でありながら、毎号が永久保存版」とおっしゃる読者も多いのです。その当時、42年間1万本以上の取材を行ってきた『致知』から、特に感動したお話だけを選び抜けば、ものすごい熱量のある本ができるのではないか。そう考えたことが制作のきっかけでした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ノルウェーSWF、ガザ関連でさらに6社投資除外

ワールド

ゼレンスキー氏、ロシアの「冷酷な」攻撃非難 「訪米

ワールド

イラン、協力停止後もIAEAと協議継続 「数日中に

ワールド

米特使、イスラエルはレバノン和平計画に従うべき
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 2
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に入る国はどこ?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 5
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 6
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 7
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 8
    40代は資格より自分のスキルを「リストラ」せよ――年…
  • 9
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 10
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 9
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中