最新記事

ビジネス

SkillだけでなくWill、MustよりWant、だから「プロセスエコノミー」はこんなに楽しい

2022年3月1日(火)17時44分
flier編集部
チームワーク

lemono-iStock

<消費者の価値観が変化した今、プロセスを重視し、楽しむビジネスへの変化が求められている。『プロセスエコノミー』筆者・尾原和啓氏に聞く>

※このインタビュー記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」でイノベーション部門賞に選ばれた『プロセスエコノミー』(幻冬舎、以下「本書」)。アウトプット重視の「アウトプットエコノミー」に対し、「なぜ、どうやってそこに至ったか」というプロセスの重要性を説き、幅広い層の支持を集めました。

著者は、本書をはじめ多くの作品を手掛けてきた尾原和啓さん。作品に込めた思いや今後の活動についてインタビューでうかがいました。

意味のあるつながり

── ご受賞、おめでとうございます。ご所感をお聞かせください。

本当にありがとうございます。自分自身、2日に1冊ぐらいビジネス書を読んでいる人間として、毎年グランプリに投票していました。まさか自分が、そしてこの変化の激しい時代に、イノベーション部門で受賞させていただけるとは光栄です。

本書は、西野亮廣さんら先人が実践していて、けんすう(古川健介)さんが言葉を付け、僕が本としてまとめさせていただいたものです。

「本は時代の流れをつくる」という魔力をまだ持っています。この本が、読んだ方にとって次の変化へのヒントになり、その流れがより大きくなってイノベーションとなり、結果的に次の未来を照らす、新しい時代の羅針盤になればと願っています。

── 想定されていた読者層について、あらためてお聞かせいただけますか。

日本の中小企業や、フリーランスをはじめ個人で営業されている人が、自分、自社の商品・サービスについて考えるとき、「自分はこのプログラミングができる」などと役に立つ方向で自分をアピールし、役に立たないと「自分はダメだ」と思ってしまいがちです。

ただ、情報化社会の中で、誰もがある程度「役に立てる」時代にあって、「あなたと仕事をしたい」という意味のある存在でつながっていく、その中で大きな「物語」が生まれてくる、ということを特に伝えたいと思っていました。

その意味で、自分一人でも、会社や組織から「あなたと仕事をすることに意味がある」と思われている人たちは、もっと勇気を持って自分の「物語」を生きるんだ、と伝えたくて書かせていただきました。

220225fl_iob04.jpg

『プロセスエコノミー』
 著者:尾原和啓
 出版社:幻冬舎
 flierで要約を読む

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、台湾への武器売却を承認 ハイマースなど過去最大

ビジネス

来年のIPO拡大へ、10億ドル以上の案件が堅調=米

ビジネス

英中銀、5対4の僅差で0.25%利下げ決定 今後の

ビジネス

ノバルティスとロシュ、トランプ政権の薬価引き下げに
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中