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エネルギー原発・天然ガス、条件付きで「グリーン」投資認定へ EU最終案

2月2日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は一部の天然ガスおよび原子力発電について、地球温暖化抑制につながる持続可能な「グリーン」な投資と認定する最終案を発表した。2050年までに域内の二酸化炭素(CO2)排出を実質的にゼロとする目標達成につなげたい考え。写真は1月24日、フランスの原子力発電所で(2022年 ロイター/Pascal Rossignol)
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は2日、一部の天然ガスおよび原子力発電について、地球温暖化抑制につながる持続可能な「グリーン」な投資と認定する最終案を発表した。2050年までに域内の二酸化炭素(CO2)排出を実質的にゼロとする目標達成につなげたい考え。
提案によると、ガス発電所は30年までに1キロワット時当たりのCO2排出量を270グラム以下、もしくは今後20年間で年間550キログラム以下とする条件で、グリーンと認定される。35年までに全ての燃料を低炭素ガスとする必要もある。
新規の原発事業については、グリーン認定を受けるために、45年までに建設許可を取得し、50年までに放射性廃棄物(核のごみ)を安全に処分する詳細な計画を提示することが条件となる。
EU加盟国と欧州議会は4カ月以内に法制化を目指すが、今回の提案を巡っては加盟国内で見解が別れており、EU加盟27カ国中20カ国が反対すれば阻止される。
承認されれば、23年1月から施行される。

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