最新記事

日本社会

それでも「現金」にこだわる人たち キャッシュレスに移行しない男女3人の心理

2019年1月21日(月)18時10分
三矢正浩(博報堂生活総合研究所・上席研究員) *東洋経済オンラインからの転載

電子マネーやクレジットカードの管理、きちんとできていますか?(写真:Milkos/iStock)

「平成」も終わりに近づいてきました。この「平成」はいったいどんな時代だったのか、生活者にどんな変化をもたらしたのか。
 
博報堂生活総合研究所(生活総研)が行っている長期時系列調査「生活定点」などのデータを用いながらご紹介していきます(首都圏・阪神圏の20〜69歳男女約3000名に聴取、調査概要詳細は記事末尾で記載)。
 

ポイントで年10万円貯める人も

昨年末、スマホ決済のサービス「PayPay(ペイペイ)」が利用者に100億円ぶん還元するキャンペーンを発表。わずか数日で終了したこともあり、大きな話題になりました。同時期には「LINE Pay」でも還元キャンペーンが行われており、これらの動きを見て、キャッシュレス時代の本格化を感じた人も少なくないのではないでしょうか。

クレジットカード決済、交通系や流通系のICカード、決済機能を搭載した携帯端末・スマホ端末などの登場と、気付けば電子マネーは日常に深く浸透しています。

その魅力のひとつは、ポイントサービスでしょう。国内家電量販店で日本初の電子的なポイントカードが登場したのは、平成元年(1989年)。同年、航空会社でも航行距離に応じたマイルが貯められるサービスを開始。以降、様々な企業陣営が競うようにポイントサービスを導入してきました。

「日常の支払いはほぼキャッシュレス」というある40代男性は、「クレジットカードの使い分けや、ポイントが数倍つく特売期間中にまとめて買い物をすれば、年間10万円近くは貯まる!」と話していました。しっかり取り組めば家計へのインパクトも小さくありません。

それでは、日本人のキャッシュレスへの意識はこれまでどう変化してきたでしょうか。長期時系列調査「生活定点」を見ると、興味深い実態が浮かび上がってきます。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

アングル:戦闘で労働力不足悪化のロシア、インドに照

ワールド

アングル:フロリダよりパリのディズニーへ、カナダ人

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ビジネス

米国株式市場=3指数が週間で下落、AI巡る懸念継続
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    中国の砂漠で発見された謎の物体、その正体は「ミサ…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中