コラム

「将来の大統領候補」ハリスの人気が凋落した理由

2022年01月19日(水)11時00分

ハリスが部下をいじめる「意地悪な上司」だという噂もある。この噂を裏付けるように見える材料は、大統領選や副大統領就任後にスタッフが続々と離職していることだけではない。上院議員時代の19年、ハリスの事務所スタッフの離職率は、アメリカの上院議員100人の中で最も高かった。

ハリスは女性初・黒人初・アジア系初の副大統領になり、新しい歴史を切り開いた。しかし、アメリカ政治の最高位のポストを目指すなら、シドニー・フィンケルシュタインの著書『SUPER BOSS(スーパーボス)』(邦訳・日経BP社)を読むことを勧めたい。

「ボス」が部下を大切にし、大きな期待を寄せ、絆を育まなければ、部下は傑出した成果を上げられない。ハリスはこれらの点で「ボス」の役割を果たせていない。政治家として輝きを失いつつある最大の原因はそこにある。

プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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