コラム

難民キャンプで生まれ育ち、写真家になった男

2016年03月30日(水)06時20分

Thousands of Syrian and Afghan refugees are traveling by a train toward Hungry border I've started a journey into the matter of life and death, hopes and frustration to document lives of thousands families fleeing from war and unrest in their homeland, mostly from Afghanistan, Syria And Iraq toward Europe Union. For weeks I was hearing of refugees terrible condition on headlines as a rutine, till the images of a three year old syrian kid Aylan provoked the humanity all around the world again. Afterward I as a freelance photographer decided to join three Afghan guy who have been looking their dreams and goals in west through human traficking from Tehran-Iran toward Turkey-Macdonia-#Serbia-#Hungary #refugeecrisis #refugees #migrantcrisis #migrants #refugeeswelcome #reportagespotlight #gettyimages #natgeo #lensculture #afghan #syria @time @nytimes @timelightbox @unrefugees

Photo-grapherさん(@mujtabajalali)が投稿した写真 -

列車でセルビアからハンガリーに向かうシリアとアフガニスタンの難民たち


 ジャラリはそれがもとで逮捕される。その後釈放されたが、以後生命に危険を感じるようになっていた。そのため昨年、意を決し、母と弟たちを残して、他のアフガン難民と共に非合法でトルコに入り、その後ヨーロッパをさらに深く目指したのだった。こうしたことが、意図せずとも彼の作品を作り出す大きな糧になっていたのである。

 とはいえ、彼の未来はまだ前途多難だろう。現在オランダで亡命申請中だが、それがうまく受け入れられるかどうかは判らない。また、写真そのものにおいては、まだまだ荒削りだ。インスタグラムで13万人以上のフォロワーを獲得し、著名なメディアにも名が知られるようになったとはいえ、今後たくさんのことを学ばなければならないだろう。

 ただ、彼自身の存在と写真、それを通した社会との関わりは宿命的なもの。現在もオランダの難民キャンプを始めとして、難民たちの生活を撮り続けている。それはジャラリ自身のメタファーや、戦争難民としてのアイデンティティーそのものとなり、同時にまた、同じ状況に置かれた数百万人の難民の声そのものにもなっているのである。

今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
mujtabajalali @mujtabajalali

Funeral ceremoney of Morteza, an #Afghan refugee soldier who was killed in #Syria conflict in #Mashhad #Iran #hikaricreative

Photo-grapherさん(@mujtabajalali)が投稿した写真 -

シリア内戦で戦死した若きアフガン難民の葬式


プロフィール

Q.サカマキ

写真家/ジャーナリスト。
1986年よりニューヨーク在住。80年代は主にアメリカの社会問題を、90年代前半からは精力的に世界各地の紛争地を取材。作品はタイム誌、ニューズウィーク誌を含む各国のメディアやアートギャラリー、美術館で発表され、世界報道写真賞や米海外特派員クラブ「オリヴィエール・リボット賞」など多数の国際的な賞を受賞。コロンビア大学院国際関係学修士修了。写真集に『戦争——WAR DNA』(小学館)、"Tompkins Square Park"(powerHouse Books)など。フォトエージェンシー、リダックス所属。
インスタグラムは@qsakamaki(フォロワー数約9万人)
http://www.qsakamaki.com

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国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

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