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関電スキャンダルに潜む、見過ごせない3つの問題
3点目は原発立地です。通常、加圧水型原子炉というのは、河川の沿岸に立地して冷却水を取水し、冷却に伴って発生する温水は河川に戻し、水蒸気は空中放出するというのが世界の常識です。ですが、日本の場合は河川の水質への風評被害や、水蒸気放出への感情的な恐怖心などが「判断の大前提」となる中で、立地は沿岸部の過疎地ということになっています。
そこで地元に対して、巨額なマネーを注入することで立地への同意をさせるという構造があるわけです。その結果として、コスト的に最も効率的で、安全面で最も理想的な立地「ではない」場所に原発が建設され、それがコストを膨張させるという構造が出来上がっているように思われます。
こうした「原発とカネ」の問題ですが、原発反対派は「全面的な稼働反対、新設反対」の理由の一つとして、この「原発とカネ」の問題を取り上げることが多いようです。一方で、エネルギー多様化の中で原発の部分稼働に賛成する立場からは、この「カネの問題」は必要悪として諦めているようなムードも伝わって来ます。
当面は脱炭素という問題も含めて原発の「即時ゼロ」はできない中で、今回の事件を契機として、「原発とカネの問題は切っても切れない」という賛成反対両派の「常識」にメスを入れていかなくてはならないと考えます。
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