コラム

石破首相の本音が透けて見える、西田「ひめゆり」発言への甘さ

2025年05月29日(木)16時50分

実は政治家が日本の歴史と向き合わない問題は西田氏だけではない。「自民保守系、政府の戦争検証に反対 石破首相は意欲、調整難航も─戦後80年」(時事通信5月7日)

首相は戦後80年の節目に合わせ、検証結果を踏まえたメッセージを8月に発表したい考えだが、調整が難航する可能性もあると記事は伝える。保守派にしてみれば日本の見たくない部分をこれ以上振り返るなという気分だろうが、検証しその都度伝えていかなくては同じ過ちを繰り返す。石破首相は政局を気にしてまた保守派に遠慮するのか。やりたいことより政権延命。一体何をしたくて首相になったのか謎である。


※イラストは編集部の新しい試みとして画像生成AI「DALL-E3」で作成されています。

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プロフィール

プチ鹿島

1970年、長野県生まれ。新聞15紙を読み比べ、スポーツ、文化、政治と幅広いジャンルからニュースを読み解く時事芸人。『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』(双葉社)、『お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした!』(文藝春秋)、『芸人式新聞の読み方」』(幻冬舎)等、著作多数。監督・主演映画に『劇場版センキョナンデス』等。 X(旧Twitter):@pkashima

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