【スリランカ】IS犯行声明は「次」の導火線になるか―パリから学べること
そして11月13日には、コンサートホールなど3カ所がほぼ同時に襲撃され、約130人が死亡した。この事件では、フランス政府は非常事態を宣言し、その後スポーツイベントなどが中止されるなど影響が拡大した。
これら二つのテロ事件はどちらもイスラーム過激派によるものだったが、注目すべきは実行犯が別々の系統の組織だったことだ。1月の事件ではアルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」が犯行声明を出したのに対して、11月の事件ではISが「シリアへの軍事介入」を理由にフランスを攻撃したと主張した。
メディア露出を意識する過激派
なぜ、別々の組織が相次いでパリを襲撃したか。そこには、イスラーム過激派同士のレースがうかがえる。
アルカイダとISはどちらもイスラーム世界に渦巻く不満を吸収し、彼らのいう「十字軍連合」を攻撃する点では一致していても、基本的に関係が悪い。イスラーム過激派の「本家」として台頭したアルカイダと、それから分裂した「分家」ISは、勢力を競い合ってきた。
勢力争いにおいて重要なのがメディア露出だ。注目されればされるほど、戦闘員のリクルートや支持者の献金などで有利になる。
この観点からみれば、2015年のパリはアルカイダとISのレースの舞台にされたといえる。つまり、2014年にISが「建国」を宣言して世界の注目を集め、これに危機感を募らせたアルカイダ系がシャルリ・エブド襲撃事件で注目を奪い返し、これに対してISがさらに死傷者の多い大規模テロを「花の都」で行ったとみてよい。
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