火星での生活を実感...日本科学未来館「深宇宙」特別展で体験した「宙」に広がる新たな仕事とは?
日本の宇宙開発技術が一堂に
深宇宙展では、日本の宇宙開発の歴史が、立ちどころに掴める仕組みになっている。宇宙というとやや縁遠い印象を持たれがちだが、日本の宇宙開発史の最初期に名を刻む超小型の「ペンシルロケット」の実物や、最新型ロケットの模型を通じ、宇宙がぐっと身近に感じられるようになり、興味や好奇心が掻き立てられる。
日本の功績として名高い小惑星探査機「はやぶさ」シリーズの展示も目を引く。小惑星「イトカワ」「リュウグウ」から持ち帰った貴重な粒子を顕微鏡で直接観察することもできる。
火星衛星探査計画「MMX」(Martian Moons eXploration)の紹介では、小惑星探査機「はやぶさ2」に続くサンプルリターンミッションとして、火星の衛星フォボスからの試料採取という新たな挑戦が描かれる。MMXにはNHKの8K4Kカメラが搭載予定で、高精細映像による記録が期待される。
このほか、若手研究者が中心となって開発し、プロジェクト発足からわずか3年で打ち上げを実現した超小型汎用X線観測衛星「NinjaSat」の展示は、教育・研究機関の技術力の高さを窺わせる。
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