邸宅でも島でも...性的虐待疑惑を赤裸々に告発された英アンドルー王子に、「身分を剝奪せよ」の声

米ニューヨークの書店に並ぶ『ノーバディーズ・ガール―私は誰のものでもない』（10月21日）　Shannon Stapleton-Reuters

＜エプスタインやアンドルー王子による性的虐待を訴えた女性バージニア・ジュフリーさんだが、彼女の社会保障番号を王子が警護官に渡していた疑惑も＞

［ロンドン発］少女買春で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタインとの関係や少女をあてがわれた疑惑で王族の称号や授与された栄誉を使わないと表明したアンドルー英王子（65）=王位継承順位8位=に対し、王子の身分も含めすべて剥奪せよとの声が強まっている。

■【写真】性的虐待を告発した当時17歳のバージニア・ジュフリーさんの腰を抱くアンドルー王子

故バージニア・ジュフリーさん（4月に自死）は体験記『ノーバディーズ・ガール―私は誰のものでもない』で17歳の時、ロンドン、ニューヨークのエプスタイン邸、エプスタインが所有する米ヴァージン諸島の島で3回アンドルー王子との性交を強いられたと記している。

英大衆日曜紙メール・オン・サンデー（10月18日付）はアンドルー王子がジュフリーさんの生年月日と米国の社会保障番号を警護官に渡して「犯罪歴を調べよ」と指示したことをエリザベス女王（故人）の副報道官に伝える2011年2月26日付の電子メールをスクープしている。

ロンドン警視庁「事実関係を精査している」

エプスタインは「彼女は嘘つきで信用できない」「300ドルを盗んで逃げた」とジュフリーさんの信用を貶め、アンドルー王子もこれに同調していた。米議会に提出されたファイルにはエプスタインがアンドルー王子に別の被害女性を紹介する内容の電子メールも含まれていたという。