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「お金の知識」と「起業家精神」で社会を生き抜け...芝信用金庫が学生に託す「未来」とは

2025年10月30日(木)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
芝信用金庫の金融経済教育の様子

芝信用金庫は金融経済教育で持続可能な社会を実現しようとしている

<2025年に創立100周年を迎えた芝信用金庫。地域経済の持続可能な発展のために取り組むのは、小中学生への「教育」だった>

日本企業のたとえ小さな取り組みであっても、メディアが広く伝えていけば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。そのような発信の場をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版が立ち上げた「SDGsアワード」は今年、3年目を迎えました。

私たちは今年も、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


近年、成人年齢の引き下げやキャッシュレス決済の普及により、若年層に対する金融リテラシーの必要性が急速に高まっている。政府も教育現場での金融教育を重視し、学習指導要領にも明記された。しかし、教職員の知識や指導法には差があり、教育現場だけでの対応には限界がある。そうした中、専門性を持つ地域金融機関の役割が注目されている。

100年の歩みを「金融経済教育」で未来へ繋ぐ

芝信用金庫は、1923年に発生した関東大震災からの復興を目指し、地域の生活基盤を支えることを目的に創立された金融機関。創立以来、地域の人々の豊かな暮らしづくりや、地域経済発展への貢献を理念に、地域に根ざした事業を展開し、2025年6月には創立100周年を迎えるに至った。

これを節目に、同金庫は経営理念を刷新。「芝信用金庫は協同の精神に基づき、社会の繁栄に貢献します。」を基本理念として、「私たちは共に歩み続けます お客さまの幸せのために 地域の発展のために 職員が輝く未来のために」を経営理念に据えた。

そして、理念を具現化する新たな取り組みとして始動したのが「金庫創立100周年記念事業」であり、その中核を担うのが「しばしん金融リテラシー向上プロジェクト」だ。プロジェクトは「感謝と未来をカタチに」をコンセプトに、金融経済教育の観点から地域への感謝と子どもたちの豊かな未来の実現を目指す。

これを具体化する事業のひとつが、社会課題を発見・解決するために自ら行動する起業家的な思考力、創造性、協働力を育む「アントレプレナーシップ教育」(起業家教育)だ。

芝信用金庫の金融経済教育プログラムは、東京都が主催する「小中学校向け起業家教育推進事業」との協働によって展開されている。プログラムでは、生徒が仮想のビジネスを立ち上げ、事業計画を策定し、実際に金融機関から融資を受ける流れを模擬体験する。具体的には、日頃から融資相談を行っている営業店の職員が、生徒が立てた計画をチェック。長年培ってきた融資審査の知見と丁寧に説明するノウハウを活かし、必要な改善点を助言、フィードバックも行う。

2025年6月に世田谷区立玉川中学校で実施された授業では、「SDGsを伝えるコーヒーの製造」というテーマで、生徒たちは事業計画を策定。職員は持続可能性や収益性といった視点から事業の現実性を丁寧に評価した。このような事業を通じて、子どもたちが将来起業家を目指すきっかけとなることにも貢献している。

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