米中首脳が釜山で会談、関税など協議 トランプ氏「大成功疑いない」
トランプ米大統領は30日、韓国の空軍基地で中国の習近平国家主席と会談した。韓国・釜山で撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Trevor Hunnicutt
[釜山(韓国)/北京 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、韓国南部釜山の空軍基地で中国の習近平国家主席と会談した。米中間の貿易戦争休戦の可能性について協議する。
両者が対面で会談を行うのは2期目のトランプ政権下で初めて。トランプ氏は習氏と握手を交わしながら「大成功の会談になることは疑いない。しかし、彼は非常にタフな交渉相手だ」と語った。また、両国が同日にも貿易協定に署名する可能性があると述べた。
中国国営通信新華社によると、習氏は協議を行うテーブルで、トランプ氏に対し、世界の二大経済大国の間で時に摩擦が起きるのは普通のことだと発言。
また、両国の貿易交渉担当者らがこのほど、「互いの主要な懸念に対処することで基本的合意に達した」と述べ、「トランプ大統領と引き続き協力し、米中関係の確固たる基盤を築いていきたい」と話した。
為替市場では、貿易摩擦緩和への期待から中国人民元が対ドルで約1年ぶりの高値に上昇。世界の株式市場もここ数日、最高値を更新している。
ベセント米財務長官は26日、米中閣僚級協議で「非常に実質的な枠組み」に到達したと表明。トランプ氏が警告していた中国製品に対する100%追加関税は回避され、中国のレアアース輸出規制が1年延期されることになると述べた。
ロイターは29日、中国の国有企業COFCO(中糧集団)が米国産大豆3カーゴ分を購入したと報じた。





