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コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」

Charlie Kirk’s Last Speech | Opinion

2025年10月28日(火)17時34分
マーク・ジョセフ(映像プロデューサー)
高市早苗首相

高市早苗首相 REUTERS/Kim Kyung-Hoon

<暗殺直前、チャーリー・カーク最後の「東京演説」はどんな内容だったのか? スピーチ1時間前に電話をした米映像プロデューサーが語る、演説の裏側──>

日本が初の女性首相を選出するに至った背景には、2つの重要な要因がある。ひとつは「参政党」という若い右派政党の台頭、もうひとつはドナルド・トランプ大統領との関係を築ける指導者の必要性だ。

これらの要素がなければ、日本の国会議員たちはこれまでと同様、元首相の息子を選んでいた可能性が高い。たとえば、今回も候補に挙がっていた小泉進次郎のような人物だ。

だが今回は、メタル音楽を愛し、自らもドラムを演奏していた経歴を持つ64歳の高市早苗に白羽の矢が立った。彼女は参政党と共通点が多く、その勢力拡大の動きを和らげる存在として選ばれた。

トランプと高市の間には、前首相の石破茂との間では築けなかったような友好関係が生まれる可能性が高い。トランプはかつてホワイトハウスでの記者会見後、石破を文字通り置き去りにしたこともある。

だが、今回の決定において鍵を握ったのは、参政党の台頭と、同党が掲げる課題――それによって参政党が国会で十数議席を獲得した――に対応できる能力を高市が持っている点だった。

こうした流れの中での高市の選出は、チャーリー・カークが暗殺される数日前、参政党の招きで東京で演説を行った直後に決まったとみられている。

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