Azureとマイクロソフト365の障害復旧、一時数万人に影響か
米マイクロソフトの主力クラウドサービス「Azure(アジュール)」と業務ソフト「マイクロソフト365」で29日、障害が発生し、数万人のユーザーに影響が出ているもよう。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - 米マイクロソフトは29日、主力のクラウドサービス「Azure(アジュール)」で発生した障害が解消したと明らかにした。この障害で同社の業務ソフトや世界各国の企業に影響が出ていた。
アジュールは「エラー率とレイテンシー(待ち時間)は障害発生前のレベルに戻ったが、少数の顧客にはまだ問題が残っている可能性がある」とし、影響軽減に引き続き取り組んでいると述べた。障害は8時間以上続いたとしている。
アラスカ航空はアジュールの障害でウェブサイトを含む主要システムに問題が発生していたが、障害解消を受け、システムを復旧させていると述べた。
英ヒースロー空港のウェブサイトやボーダフォンも障害により一時影響を受けたという。
マイクロソフトの業務ソフト「マイクロソフト365」はアジュールの障害に関連してサービスに影響が出ているとしていたが、その後、アジュールの設定変更による影響が解消されたと明らかにした。
アジュールによると、米東部時間29日正午ごろから同サービスの顧客や、グローバルなクラウドベースのコンテンツおよびアプリケーション配信ネットワークである「Azure Front Door」を利用するマイクロソフトのサービスに、タイムアウトやエラーが生じる問題が発生した。
システム障害追跡サイト「ダウンディテクター」によると、東部時間午後6時49分時点で、アジュールの問題を報告しているユーザーは230人と、ピーク時の約1万8000人超から減少。マイクロソフト365の障害を報告しているユーザーは同午後10時44分時点で77人と、ピークの約2万人から減少した。





