コラム

いよいよ「崖っぷち」のマクロン仏大統領...解散・総選挙なら強硬右派「国民連合」が議席倍増か

2025年08月29日(金)19時32分

虎視眈々と議席倍増を狙う国民連合

バイル首相が信任投票に敗北すればマクロン氏は新首相を選ばなければならない。これが最もあり得るシナリオだ。マクロン氏は「アンサンブル」の結束を強めるため左派か右派のどちらを選んでも不安定な立場に置かれる。バイル首相のあと有力な首相候補はほとんど残っていない。

マクロン氏が国民連合を率いるマリーヌ・ルペン氏の怒りを買わない候補を選べるかどうか。「新人民戦線」の鍵を握る急進左派「不服従のフランス」創設者ジャン=リュック・メランション氏は「マクロン氏は混乱を招いている」と改めて大統領辞任を求めた。

世論調査会社エラベによると国民の72%は首相辞任、67%が大統領辞任を求めている。前回の国民議会選から1年が経過した今、バイル内閣が崩壊すれば再選挙を行えるマクロン氏はこのシナリオには後ろ向き。しかし国民の63%が選挙を望み、虎視眈々と国民連合は議席倍増を狙う。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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