領土は売買できるもの――「トランプ新世」の価値観に対応せよ
日本は明治以来、列強が時代に合わせて打ち出した概念を絶対的なものと崇拝し、その概念の枠内で精緻な議論、時にどちらの解釈が正しいかをめぐってつかみ合いの争いを展開してきたが、今はそれではいけない。世界の枠組み、世界を動かす理念づくりに自ら参画・提案していく必要がある。例えば北方領土を実質的に購入するようなアイデアを提示すれば(それは新しいことではないが)、今のロシアはかなり動揺するだろう。
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