米食品医薬品局(FDA)のビナイ・プラサド最高医療・科学責任者は職員に宛てた28日付のメモで、新型コロナウイルスワクチンの接種で、少なくとも子ども10人が死亡した可能性が高いと指摘した。メモの内容をロイターが確認した。

プラサド氏は「これらの死亡はワクチン接種に関連している可能性がある。これは重大な新事実だ。FDAが初めてコロナワクチンで米国の子どもが死亡したことを認めることになる」と述べた。

メモは、子どもたちの健康状態や関与したワクチンメーカーについては明らかにしていない。プラサド氏は、2021年から24年にかけて発生した96件の死亡事例の初期的な分析に基づき、「少なくとも10件はコロナワクチン接種に関連していると結論づける」と説明した。

また「コロナワクチンが原因で7─16歳の子どもが死亡した可能性がある事例を目にするのはつらい」と記した。

FDAの今回の調査結果は査読を受けていない。

米国の新型コロナウイルスワクチンとマスク着用の義務化に批判的な立場を表明してきたがん専門医のプラサド氏は、9月にFDAの最高医療・科学責任者の職務に復帰した。行政科学や公衆衛生に影響を与える新たな医療・科学関連の問題についてFDA長官やその他の幹部職員に助言を行っている。

米疾病対策センター(CDC)のデータによると、20年1月4日─23年6月24日までに5─18歳の1071人が新型コロナウイルスで死亡した。ワクチン専門家はコロナウイルスワクチンについておおむね効果的と評価しているが、プラサド氏の28日付のメモは、ワクチンの効果がリスクを上回るかどうかを判断する手段はないと指摘した。

メモはコロナ禍中の子どもの死亡に焦点を当てているが、FDAのマカリー長官は29日のテレビ番組「フォックス・アンド・フレンズ」で「コロナワクチンは、特に流行している型と適合性が高い場合、感染リスクのある人や高齢者に驚くべき効果を発揮した」と発言した。

[ロイター]
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