最新記事
健康

ママになった経験が老いない脳をつくる可能性

Motherhood and Cognitive Aging

2026年3月3日(火)20時00分
ダニエラ・グレイ (家族・子育て担当)
ママになったことが何十年も後に脳の健康に役立つかもしれない PEOPLEIMAGES/SHUTTERSTOCK

ママになったことが何十年も後に脳の健康に役立つかもしれない PEOPLEIMAGES/SHUTTERSTOCK

<生涯累積の妊娠・授乳期間の長さと閉経後の認知機能に関連性があることが明らかに>


▼目次
応用研究に大きな期待

出産後に多くの新米ママが頭がボーッとして物忘れがひどくなる「マミーブレイン」と呼ばれる症状になることが知られているが、新しい研究で意外な事実が分かった。マミーブレインをもたらすとみられている妊娠・授乳経験は、何十年も後の閉経後には認知能力の維持に役立つ可能性があるのだ。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のモリー・フォックス准教授(生物人類学)率いるチームの分析で、生涯累積の妊娠・授乳期間の長さと老後の総合的な認知機能および言語・視覚記憶の維持には関連性があることが示された(研究の一部は米国立衛生研究所による助成)。

フォックスらは全米規模の調査である「女性の健康イニシアチブ記憶研究」と「女性の健康イニシアチブ認知機能の老化研究」に参加した70歳前後の7000人超の女性のデータを分析した。2つの調査の参加者は最長13年にわたり年に1度認知機能テストを受け、妊娠出産経験について詳細な聞き取りを受けている。

女性は男性よりアルツハイマー病の発症リスクが高いが、女性のほうが平均寿命が長いことではこの差は十分に説明できない。脳の老化と妊娠出産経験の関連性はあまり調べられておらず、フォックスらはそこに着目して分析した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金総書記、多連装ロケット砲の発射訓練視察=

ワールド

ロシアがイランに無人機「シャヘド」供与=ゼレンスキ

ワールド

トランプ氏、カーグ島再攻撃を示唆 イランとの取引「

ワールド

UAEフジャイラで石油積載一部停止、無人機攻撃受け
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革命をもたらす「新世代ドローン」とは?
  • 3
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 4
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈…
  • 5
    ファラオが眠る王家の谷に残されていた「インド系言…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 8
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 8
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中