コラム

トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時

2024年11月26日(火)14時00分

今のアメリカの場合、ビットコインの話が本格化すれば、「国債累積の問題はそれほどひどいのか」とドル不信が高まり、ドルが暴落するかもしれない。そうなれば、アメリカは海外に大軍を置いておく余裕がなくなるだろう。西ローマ帝国は地方の大地主層からの納税が止まった時、辺境の軍隊の保持ができなくなって、短期間で崩壊している。

トランプ2.0は、アメリカを強くしようとして、かえって米主導の世界体制を破壊する危険性を秘めている。

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プロフィール

河東哲夫

(かわとう・あきお)外交アナリスト。
外交官としてロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン『文明の万華鏡』を主宰。著書に『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』(草思社)など。最新刊は『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス)  <筆者の過去記事一覧はこちら

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