中国、旧式戦闘機改造ドローンを配備 台湾海峡付近=報告書
3月27日、中国が台湾海峡に近い6つの空軍基地に、旧式の超音速戦闘機を改造した攻撃用ドローンを配備していることが、米ミッチェル航空宇宙研究所の報告書で明らかになった。写真は、中国福建省の龍田空軍基地滑走路脇に並ぶ、攻撃用ドローンに改造された中国の旧式J-6戦闘機を映す衛星画像。プラネット・ラブズ提供(2026年 ロイター)
David Lague
[香港 27日 ロイター] - 中国が台湾海峡に近い6つの空軍基地に、旧式の超音速戦闘機を改造した攻撃用ドローンを配備していることが、米ミッチェル航空宇宙研究所の報告書で明らかになった。専門家は、大量投入により台湾の防空網を圧倒する戦術に活用される可能性があると指摘する。
報告書によると、福建省の5基地と広東省の1基地で、1960年代に初飛行したJ-6戦闘機を改造したドローンが衛星画像で確認された。
同研究所のJ・マイケル・ダーム上級研究員は、台湾海峡周辺に配備された同型機は200機以上に上ると推定する。
ドローンは、台湾攻撃の初動段階で目標に向けて投入され、巡航ミサイルのように使用される可能性が高いという。
ダーム氏はロイターに「台湾や米国、同盟国の目標に対し大量に投入され、防空網を実質的に圧倒する」と指摘した。
中国は商用ドローン市場で世界を主導するほか、軍事用ドローン開発にも注力している。
台湾の安全保障当局者は、こうしたドローンの主目的について「攻撃の第一波で台湾の防空システムを消耗させることだ」と説明。高価なミサイルで迎撃せざるを得ない点が課題になるとした。台湾国防部は今週、対ドローン能力の強化に向け新型システムの迅速導入計画を示した。
豪グリフィス大学のピーター・レイトン客員研究員は、中国が戦闘機や異なる軌道のミサイル、高速・低速ドローンを組み合わせた「大規模な攻撃の波」を形成する可能性を指摘。「多様な脅威が同時に襲来し、防空にとって悪夢となる」と述べた。
こうした改造ドローンは最先端の無人機ではないが、迎撃コストは高い。ウクライナ戦争で用いられている小型迎撃ドローンでは対処が難しく、高価なミサイルが必要になるという。
J-6は旧ソ連のミグ19を基にした双発戦闘機で、1990年代半ばまで中国空軍の主力を担った。500機以上がドローンに改造されたとみられ、型式は「J-6W」とされる。
ダーム氏は、こうしたドローンの配備基地は台湾や同盟国の反撃に脆弱と指摘しつつ、「人民解放軍の作戦開始から数時間以内に一斉発射される構想だ」と述べた。





