映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?...「単なるホラー作品とは違う」「あの大作も顔負け」
‘Exit 8’ Adapts The Video Game With Pragmatic Sincerity – Movie Review
© 2025 映画「8番出口」製作委員会
<人気ゲームを二宮和也主演で実写化した映画『8番出口』。ニューヨーク在住の記者ザック・ウォイナーが正直レビュー──>
2023年、ゲーム『8番出口(The Exit 8)』が世界的にヒットした。コタケクリエイト(KOTAKE CREATE)が手がけたインディーゲームで、プレイヤーは無機質な地下鉄の駅構内を舞台に、「8番出口」を目指して歩き続けることになる。
ゲーム内ではこう指示される。
「異変を見逃すな。異変を見つけたらすぐに引き返せ。異変がなければ引き返すな」
内容は、シリアルの箱の裏にあるような「間違い探し」を現代的に進化させたものに近い。違いはごくわずかなものもあれば、突然のジャンプスケアとして現れるものもあり、全体的に不安や違和感がじわじわと積み重なる独特の空気を生み出している。
そして昨年、このゲームは映画『8番出口(Exit 8)』として映像化された。おそらく、原作ゲームよりも上映時間の方が長い初の例だろう。筆者が初めてゲームをプレイした際にかかった時間は約45分だったのに対し、映画はその倍にあたる95分にまとめられている。
監督は川村元気。原作にはほぼ存在しなかったストーリーを拡張し、登場人物や物語に奥行きを加えながらも、ゲーム特有の美学と緊張感はしっかりと保たれている。
それゆえに映画版はゲームよりも幅広い観客に届く作品になっている。観客が感情移入できる核を丁寧に設計することで、単なるホラーではなく感情的な余韻を伴うスリラー作品へと昇華されたのだ。






