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情けない軽犯罪とルール違反が標準化するイギリス
ほかにも近所には11年に開館したコルチェスターの芸術センター「ファースト・サイト」もある。とても金のかかったプロジェクトだが、大成功を収めたとは言い難い。問題の1つは、地元の子供たちが、建物の正面のスペースをスケートボードに最適な場所だと思ってしまったことだ。
この施設は洗練された会場となり、この町の文化的な名声を高めるはずだった。だがそれどころか、十代の若者が大勢たむろし、スケートに興じているから、人々は足を運ぶ気にならないようだ。
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石造りの長いベンチの縁で「スケートボード乗り」ができないように、金をかけてベンチには鋲が取り付けられた。12年には、この場所でのスケートボードが全面禁止された。それから5年が経つから、おそらく今「スケートボード禁止」という表示を無視して滑っている子供たちは皆、新しい世代なんだろう。
もちろん、これらはどれも、衝撃的だとかニュースに値するというほどのものではないし、イギリス人だったらこれを読んでも「だから何?」と思うだろう。町には、さらにはイギリス全体にはもっとずっと深刻な問題がいくつもある。でも今回僕は、低レベルな犯罪と浅薄な規則破りがイギリスの町でいかに「ノーマル」になりつつあるかを説明したかった。
この不平不満を長々と書きつづり、原稿を送信する前に、僕はジムに行った。文章をより良いものにするために僕は、気分転換の時間を挟むことがある。今日はランニングマシンに乗りながら、「思いつく限りの例をつめこんだから、ちょっと原稿が長くなりすぎたかも」と考えていた。
そして帰り道、1台の車が僕の家の前の一方通行の道路を逆走してきた。1週間に1度は見かける行為だ(窓からじっと監視しているわけではない)。そういう車の運転手は駐車場から出る時にいったん停止し、正しい方向から車が来ていないかよく確認し、それからクイーンストリートまでの50メートルを、猛烈な勢いで逆走する。そうすれば、少しだけ近道になるからだ。
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