インドネシア学生・市民団体、1日の抗議活動中止 治安対策強化で

9月1日 インドネシアの学生団体や市民団体は、ジャカルタで1日に予定していた抗議活動を相次いで中止した。写真は8月31日、ジャカルタで撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシアの学生団体や市民団体は、ジャカルタで1日に予定していた抗議活動を相次いで中止した。議員報酬や警察の対応を巡り市民の間で怒りが噴出する中、週末に各地で発生したデモで死者が出たことを受け、治安対策が強化される可能性があるためとしている。
デモは1週間前に始まり、各地に拡大。8月28日にバイク運転手が警察車両にはねられ死亡して以降、激しさを増している。ハルタルト経済担当調整相は1日、抗議活動で8人が死亡したと明らかにした。
プラボウォ大統領は8月31日、国内各政党が議員手当削減に合意したと発表。また、政治家の自宅や政府の建物が略奪や放火に遭ったことを受け、暴徒や略奪者に対処するよう軍と警察に命じた。
女性主導の市民団体の連合は同日、当局による取り締まりを避けるため議会議事堂で予定していた抗議活動を延期するとインスタグラムに投稿。「当局による暴力の激化を避けるため」だとし、延期は状況が落ち着くまで行うと述べた。
学生団体も1日の抗議活動を延期した。