ダライ・ラマ、後継者計画を発表へ 90歳の誕生日控え

　６月３０日　チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世（写真）は今週、７月６日に９０歳の誕生日を迎えるのを前に、３日間にわたって開催される仏教関係者の大規模な会合で演説する。写真は２０２４年６月、ニューヨーク市で撮影（２０２５年　ロイター／Jeenah Moon）

Krishna N. Das

[ダラムサラ（インド） ３０日 ロイター] - チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世は今週、７月６日に９０歳の誕生日を迎えるのを前に、３日間にわたって開催される仏教関係者の大規模な会合で演説する。自らの後継者問題について詳細な計画を明らかにする見込みだ。

３月に発売された新著では、後継者は中国以外で生まれるとの見解を示している。

２０１９年以来初めて開催される今週の会合には、１００人以上のチベット仏教指導者が出席し、ダライ・ラマのビデオ声明が公開される。

日程によると、ダライ・ラマは７月５日にチベット亡命政府が呼びかけた祈りに出席し、翌日に誕生日祝賀会に参加する。祝賀会で３０分ほど演説する予定だ。

ダライ・ラマは３０日、信者らの集まりで「私の残りの人生は、可能な限り、可能な範囲において、他の人々のために捧げる」と表明。「ダライ・ラマ制度の存続について話し合えるような、ある種の枠組みができるだろう」と語ったものの、詳細には触れなかった。

中国政府は３月、ダライ・ラマは政治亡命者であり、「チベット人を代表する権利はまったくない」と表明した。