インドネシアの景気刺激策、15億ドル規模に=財務相

インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は2日、需要喚起を目的とした政府の経済政策パッケージには24兆4400億ルピア(15億ドル)のコストがかかると明らかにした。2023年5月韓国ソウルでのADB年次総会で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は2日、需要喚起を目的とした政府の経済政策パッケージには24兆4400億ルピア(15億ドル)のコストがかかると明らかにした。
このプログラムには6月から7月にかけての現金・食料支給や運賃補助などが含まれる。
同相によると、高速道路の通行料金補助などの政策にかかる費用のうち約8500億ルピアを国有企業が負担し、残りは政府の財源で賄うという。
同相は「第2・四半期の経済成長率は世界情勢による減速が見込まれていたが、これらの景気刺激策により5%近くを維持できることを期待している」と述べた。
2日に発表されたパッケージの大部分は5月24日発表の経済政策に沿った内容だった。
しかし、同相によると、一部の電気料金を最大50%引き下げる計画については予算編成に時間がかかりすぎるため、中止を決定したという。