米石油業界、アラスカ開発拡大の公算小さく トランプ氏の掘削促進でも
1月23日、米エネルギー業界幹部らはロイターに対し、トランプ大統領が石油・ガス開発事業を拡大する大統領令に署名したものの、国内の石油・ガス企業がアラスカ州と北極圏で開発事業を拡大する公算は小さいと明らかにした。写真はボフォート海で撮影。2005年撮影(2025年 ロイター/U.S. Fish and Wildlife Service)
Sheila Dang
[ヒューストン/ワシントン 23日 ロイター] - 米エネルギー業界幹部らはロイターに対し、トランプ大統領が石油・ガス開発事業を拡大する大統領令に署名したものの、国内の石油・ガス企業がアラスカ州と北極圏で開発事業を拡大する公算は小さいと明らかにした。将来の大統領がトランプ氏の政策を容易に覆す可能性があるためだという。
トランプ氏の大統領令により、北極圏を含む広大な開発用地が再び採掘に開放され、事業が迅速に許可されるとみられている。
米石油協会(API)のダスティン・マイヤーズ氏(政策担当幹部)は「次の大統領選後にこれら開発地域が再び閉鎖されるリスクは常に残っている」と懸念を表明。それにより、採掘事業を手掛ける石油企業の関心が低下する可能性があると指摘した。
米石油大手関係者は、多くの企業がトランプ氏の大統領令だけに基づいてアラスカ州での開発事業を遂行する可能性は低く、議会での決議採択など長期的な確実性を求めていると語った。
エネルギー調査会社ライスタッドは、トランプ氏が就任演説で「(石油を)掘って掘って掘りまくれ」と主張したエネルギー政策は、株主還元より成長を優先する業界の姿勢を過大評価していると分析した。
APIのマイヤーズ氏は、それでもなおエネルギー業界は「慎重ながらも楽観している」と指摘。トランプ政権下では、石油・ガス開発事業を阻んできた規制の緩和が継続されると予想した。
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