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中国、米軍艦の南シナ海航行を「主権侵害」と非難 仁愛礁付近

2023年12月04日(月)14時10分

12月4日、中国軍は、米戦闘艦が南シナ海の仁愛礁(英語名セカンド・トーマス礁)付近の水域に不法侵入したと発表した。写真は両国旗のイメージ。2022年1月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[北京 4日 ロイター] - 中国軍は4日、米戦闘艦が南シナ海の仁愛礁(英語名セカンド・トーマス礁)付近の水域に不法侵入したと発表した。

南部戦区の報道官は声明で「米国は地域の平和と安定を著しく損なった」と指摘。また、米国は意図的に南シナ海を混乱させ、中国の主権を著しく侵害したと述べた。

中国人民解放軍は、米艦追跡・監視のための海上部隊を組織し「常に高度な警戒状態を維持して国家の主権を断固守った」という。

米海軍は沿海域戦闘艦「ガブリエル・ギフォーズ」が南シナ海の国際水域で国際法に則り、定期活動を行っていたとコメント。

「米第7艦隊はこれまで数十年実施してきたように、南シナ海で日々活動している」とし、「これらの活動は自由で開かれたインド太平洋地域を守るわれわれの決意を示している」と強調した。

仁愛礁は南沙(スプラトリー)諸島の一部で、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が2016年にフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあると判断している。

米海軍は今回の問題が「自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョン推進に向けた同盟国・パートナー国との協力継続の障害にはならない」と表明した。

ロイター
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