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中国BYD、ハンガリー新工場で量産開始延期 生産台数削減=関係筋

2025年07月23日(水)10時54分

 7月22日、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD) は、ハンガリーの新工場での量産開始を2026年まで延期し、少なくとも最初の2年間は低稼働率で運営する。バンコクで2024年3月撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

[22日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD) は、ハンガリーの新工場での量産開始を2026年まで延期し、少なくとも最初の2年間は低稼働率で運営する。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

関係者の1人によると、同時に人件費の安いトルコの新工場で予定よりも早く生産を開始し、その生産台数は発表した計画を大幅に上回る見通しだ。

ハンガリーからトルコへの生産移管は、欧州連合(EU)にとっては打撃となる。EUは中国製EVへの関税措置で中国から投資と製造業の高賃金雇用がもたらされることを期待している。

ハンガリー南部セゲドに40億ユーロ(46億4000万ドル)を投じて新設した工場は26年に生産を開始するが、生産台数は年間数万台にとどまる見込みだ。当初計画されていた年間生産能力は15万台で、最終的には最大30万台に達する予定という。

BYDは10月にセゲド工場の稼働を開始すると発表したが、量産開始時期は公言していない。

一方、10億ドルを投資したトルコ西部マニサ工場での生産開始は26年末で、年間生産能力は15万台の計画。関係者の1人は、同工場の生産台数は来年、ハンガリー工場を上回る見込みだと述べた。マニサ工場の生産台数は27年には15万台を大幅に上回り、28年にはさらに増産する計画だという。

ロイター
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