最新記事
性別

「インターセックス」って何?...知られざる「9つの事実」を当事者の女性が紹介、SNS動画が話題に

Woman Shares 9 Facts About Her Intersex Body, No Longer Feels 'Shameful'

2025年7月23日(水)18時51分
アリス・コリンズ
レインボーカラーのグリッターでペイントされたマネキン

Alexander Grey-Unsplash

<母親のタンポンをこっそり持ち出したことも──4歳で「完全アンドロゲン不応症(CAIS)」と診断された女性が、苦悩と現在の心境を語った>

自分自身について「嘘をついて」生きなければならないと感じてきたあるインターセックスの女性が、ようやく自分の身体の違いを受け入れ始め、インターセックスについて知られていない「9つの事実」をTikTokで紹介。話題を呼んでいる。

【動画】インターセックスの女性が「自分の身体」を紹介...知られざる「9つの事実」とは?

インターセックスとは、生殖器や染色体、生殖器官が、いわゆる「男性」「女性」の二分法に当てはまらない人々を指す。インターセックスの現れ方はおよそ40通りあるとされ、染色体の組み合わせが通常と異なるケースや、外性器と内性器が混在するケースなどが含まれる。

ジャッキー・ブランケンシップ(Jackie Blankenship)は4歳のとき、「完全アンドロゲン不応症(CAIS)」と診断された。この診断は人生を大きく変えるものだったが、当時のブランケンシップには、その意味がまったくわからなかった。

彼女の両親がこのことについて話し始めたのは、彼女が8歳か9歳のころだったという。ブランケンシップは本誌の取材に対し、両親は彼女が理解できそうな範囲で基本的な情報を伝えようとしたが、それでも受け入れるのは非常に難しかったと語っている。

「母にはCAISの親戚がいたので、念のため私の検査を医師に頼んだんです。検査の結果、小さな女の子だったはずの私に、男性に見られるXY染色体があるとわかったんです」とブランケンシップは話した。

「15歳のとき、医師は両親に、私の腹部にある精巣を摘出するよう勧めました。おそらくその頃から、自分の身体について疑問を抱くようになったと思います。でも、そのことを話すには、まだ心の準備ができていませんでした」

実際ブランケンシップが、自分の身体が「他の人と違う」と本格的に実感し始めたのは、20代半ばになってからのことだった。その頃にはGoogleなどが普及し、情報にすぐアクセスできる時代になっており、医師に直接尋ねなくても、自分で知識を得る手段があった。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中