「インターセックス」って何?...知られざる「9つの事実」を当事者の女性が紹介、SNS動画が話題に
Woman Shares 9 Facts About Her Intersex Body, No Longer Feels 'Shameful'

Alexander Grey-Unsplash
<母親のタンポンをこっそり持ち出したことも──4歳で「完全アンドロゲン不応症(CAIS)」と診断された女性が、苦悩と現在の心境を語った>
自分自身について「嘘をついて」生きなければならないと感じてきたあるインターセックスの女性が、ようやく自分の身体の違いを受け入れ始め、インターセックスについて知られていない「9つの事実」をTikTokで紹介。話題を呼んでいる。
【動画】インターセックスの女性が「自分の身体」を紹介...知られざる「9つの事実」とは?
インターセックスとは、生殖器や染色体、生殖器官が、いわゆる「男性」「女性」の二分法に当てはまらない人々を指す。インターセックスの現れ方はおよそ40通りあるとされ、染色体の組み合わせが通常と異なるケースや、外性器と内性器が混在するケースなどが含まれる。
ジャッキー・ブランケンシップ(Jackie Blankenship)は4歳のとき、「完全アンドロゲン不応症(CAIS)」と診断された。この診断は人生を大きく変えるものだったが、当時のブランケンシップには、その意味がまったくわからなかった。
彼女の両親がこのことについて話し始めたのは、彼女が8歳か9歳のころだったという。ブランケンシップは本誌の取材に対し、両親は彼女が理解できそうな範囲で基本的な情報を伝えようとしたが、それでも受け入れるのは非常に難しかったと語っている。
「母にはCAISの親戚がいたので、念のため私の検査を医師に頼んだんです。検査の結果、小さな女の子だったはずの私に、男性に見られるXY染色体があるとわかったんです」とブランケンシップは話した。
「15歳のとき、医師は両親に、私の腹部にある精巣を摘出するよう勧めました。おそらくその頃から、自分の身体について疑問を抱くようになったと思います。でも、そのことを話すには、まだ心の準備ができていませんでした」
実際ブランケンシップが、自分の身体が「他の人と違う」と本格的に実感し始めたのは、20代半ばになってからのことだった。その頃にはGoogleなどが普及し、情報にすぐアクセスできる時代になっており、医師に直接尋ねなくても、自分で知識を得る手段があった。