インフレ動向に応じ金利政策の中道を模索=レーンECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は、ユーロ圏のインフレ率の低下継続を示す要因が大半である一方、EU・米国間の貿易交渉の決裂リスクなどの他の要因がインフレ率を押し上げる可能性があるとの見方を示した。2024年6月撮影のECBビル。(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[ベルリン 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は、ユーロ圏のインフレ率の低下継続を示す要因が大半である一方、EU・米国間の貿易交渉の決裂リスクなどの他の要因がインフレ率を押し上げる可能性があるとの見方を示した。
ECBのウェブサイトに掲載された27日付のドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネのインタビュー記事で、これが金利政策にとって何を意味するのかとの質問に対し、レーン氏は「中道を模索する必要がある」と回答。
「インフレが一段と低下する兆候が見られれば、追加利下げで対応する」とした上で、「ただ、議論の範囲はそれほど広くはない。劇的な利下げについて議論している人はいない。われわれは中銀の正常な運営領域にいる」との考えを示した。