EU、米と通商協力を協議 航空・鉄鋼・半導体・重要鉱物など

5月28日、欧州連合(EU)欧州委員会のセフコビッチ委員(通商担当)は28日、米国と航空宇宙、鉄鋼、半導体、重要鉱物などの分野で協力する可能性についてラトニック米商務長官と協議していると述べた。写真はEUと米国の旗と、「関税」の文字。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Federico Maccioni
[ドバイ 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のセフコビッチ委員(通商担当)は28日、米国と航空宇宙、鉄鋼、半導体、重要鉱物などの分野で協力する可能性についてラトニック米商務長官と協議していると述べた。
関税を制限する取引を模索するため、1日おきに米国側と話をしており、29日にも電話で協議する予定という。
同氏はアラブ首長国連邦(UAE)との自由貿易協定(FTA)交渉のためドバイを訪れている。
セフコビッチ氏は会見で「全ての関税品目について、何ができるか、市場アクセスをこの新たな視点でどう確保できるかを最優先で検討している」と発言。米欧双方の利益になる協力分野をラトニック氏と協議していることを明らかにした。
セフコビッチ氏は「地球上で最大の2つの貿易パートナーが貿易・投資について可能な限り最良の枠組みを模索する必要があると強く確信している」とし「現在その作業を進めている。非常に集中的な取り組みであり、最終的には公正でバランスの取れた取引につながると期待している」と述べた。
欧州委員会は、トランプ米大統領が今週50%の対EU関税発動期限を延長したことを受けて、対米通商交渉に弾みがついたと表明している。