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米、60日間のガザ停戦提案 人質解放なども

2025年05月30日(金)15時23分

 米国政府が提案しているパレスチナ自治区ガザでの停戦案は、60日間の停戦と、最初の1週間で28人のイスラエル人の人質を生死を問わず解放すること、そして終身刑を言い渡された125人のパレスチナ人囚人の解放、および180人のパレスチナ人の遺体の引き渡しが盛り込まれている。写真はガザを走るイスラエル軍の戦車。5月29日、イスラエルとガザの国境付近で撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)

By Samia Nakhoul, Hatem Maher

[30日 ロイター] - 米国政府が提案しているパレスチナ自治区ガザでの停戦案は、60日間の停戦と、最初の1週間で28人のイスラエル人の人質を生死を問わず解放すること、そして終身刑を言い渡された125人のパレスチナ人囚人の解放、および180人のパレスチナ人の遺体の引き渡しが盛り込まれている。ロイターが30日に入手した計画案により明らかになった。

停戦案はトランプ米大統領、仲介役のエジプトとカタールが保証しているという。イスラム組織ハマスが停戦合意に署名し次第、ガザに支援物資を送ることも含まれている。

恒久的な停戦が実現した場合には、ハマスが最後の30人のイスラエル人人質を解放すると定める。停戦発効後、イスラエルはガザにおけるすべての軍事作戦を停止。イスラエル軍は段階的に部隊を再配置するという。

米ホワイトハウスは29日、ガザでの停戦を巡る米国の提案をイスラエルが受け入れたと発表した。ハマスは、提案を精査しており、30日か31日に回答する予定だとロイターに対して語った。

ハマスとイスラエルはいったん停戦で合意したが3月に崩壊。両者の溝は深く、停戦復活に向けたこれまでの試みは失敗に終わっている。

ロイター
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