日経平均は反発で寄り付く、円安を好感 半導体株高い

5月29日、寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比324円57銭高の3万8046円97銭と、反発してスタートした。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比324円57銭高の3万8046円97銭と、反発してスタートした。為替相場の円安基調や、決算発表を受けた時間外取引の米エヌビディア株の上昇が好感され、買いが優勢となっている。指数寄与度の大きい半導体株のほか主力銘柄の一角が上昇し、指数を押し上げている。日経平均は寄り付いた後も上げ幅を広げ、400円超高となっている。
米連邦裁判所は28日、トランプ大統領の「解放の日」関税を差し止めた。対米貿易黒字を抱える国々からの輸入品に全面的に課税することは大統領の権限を逸脱しているとの判断を示した。これを受けて、為替相場ではドル高・円安が進行。足元のドルは145円台後半で推移し、株式市場で好感されている。
幅広い業種が値上がりし、輸送用機器、非鉄金属、電気機器などが堅調。個別では、ファーストリテイリングが1%超高、東京エレクトロンが3%超高、アドバンテストが買い気配。主力のトヨタ自動車が3%超高、ソニーグループが2%超高。
バンダイナムコホールディングス、ニトリホールディングスは軟調。