最新記事
軍事

空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナが黒海の「ボイコタワー」を爆破、ドローン視点の「緊迫の映像」を公開

Ukraine Strikes Russian Radar on Black Sea's 'Boyko Towers': Video

2025年5月21日(水)17時33分
エフゲニー・ククリチェフ、エリー・クック
ウクライナのガス掘削リグ

(写真はイメージです)Artur Synenko-shutterstock

<空からドローン、海からは海上ドローンで、標的を挟み撃ちに──ウクライナ当局がガス施設「ボイコタワー」の爆破映像を公開した>

ウクライナ保安庁(SBU)の5月19日の発表によると、ロシアが支配するウクライナ南部のクリミア半島付近で、ドローンを使って上空と海上からガス製造施設、通称「ボイコタワー」をドローンで攻撃。ロシアのレーダーシステムを損傷させた。

【動画】空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナがガス施設「ボイコタワー」を爆破、ドローン視点の「緊迫の映像」を公開

ガス製造施設のレーダーシステムと倉庫をまず空からの攻撃で破壊し、即座に水上ドローンで攻撃を続行。同施設はロシア軍が上空と海上の活動監視に使用していたとされており、貯蔵庫と居住棟も破壊したという。

SBUが公開した映像は、同施設にドローンが接近する場面とされ、続く爆発で黒煙が立ち上っていた。

ウクライナ軍は黒海艦隊をクリミア半島東部のセバストポリから撤退させることに成功。ロシア軍は艦船の多くをノボロシースク基地方面に移動させており、ジョージアの分離独立派が支配するアブハジアにロシアが新たな基地を建設する様子を衛星画像がとらえていた。

ロシアは2014年にクリミア半島を一方的に併合して間もなく、ウクライナのガス採掘施設を相次ぎ接収。2023年9月には、ウクライナはボイコタワーを奪還したと発表した。

ウクライナ海軍は大型の艦船を保有していないが、軍や治安機関と連携してロシアの黒海艦隊を脅かしている。

食と健康
消費者も販売員も健康に...「安全で美味しい」冷凍食品を届け続けて半世紀、その歩みと「オンリーワンの強み」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P最高値、エヌビディア決算

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、9月米利下げ観測強まる

ビジネス

米GDP、第2四半期改定値3.3%増に上方修正 個

ワールド

EU、米工業製品への関税撤廃を提案 自動車関税引き
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ」とは何か? 対策のカギは「航空機のトイレ」に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 5
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 6
    米ロ首脳会談の後、プーチンが「尻尾を振る相手」...…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「風力発電」能力が高い国はどこ…
  • 9
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 10
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中