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NY外為市場=ドル上昇、米信頼感指数改善で 超長期金利急低下で円は下落

2025年05月28日(水)05時23分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。米消費者信頼感指数の上昇を受け、買いが広がった。(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。米消費者信頼感指数の上昇を受け、買いが広がった。一方、円は超長期金利の急低下に圧迫されて下落した。

スコシアバンク(トロント)のFXストラテジスト、エリック・テオレ氏は「(足元の市場動向は)世界の債券市場、特に日本で見られた動きの影響を大きく受けている」と指摘。「日本の財務省が国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合のメンバーに国債発行額に関するアンケートを送付していたこと」が注目されたと述べた。

ドル/円は1%高の144.28円。

コンファレンス・ボード(CB)が発表した5月の消費者信頼感指数は98.0と、前月から12.3ポイント上昇したことを受け、ドルは上げ幅を伸ばした。

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は日銀が主催した会議で、トランプ政権の関税政策がインフレに及ぼす影響がより明確になるまで、政策金利を据え置くべきとの考えを示した。

一方、ユーロは0.46%安の1.1335ドルとなった。仏国立統計経済研究所(INSEE)が発表した5月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)の前年比上昇率が0.6%と2020年12月(横ばい)以来の穏やかな伸びとなった。

その他の通貨では、ドルは対スイスフランで0.77%高の0.827フランとなった。

今週30日には連邦準備理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。

ドル/円 NY午後3時 144.25/144.

27

始値 144.14

高値 144.45

安値 143.88

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1337/1.13

38

始値 1.1343

高値 1.1375

安値 1.1324

ロイター
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