中国CATL、5月に香港市場に上場へ=関係筋

4月30日、 中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)が5月に香港証券取引所に上場する方針を固めたことが、事情に詳しい関係者2人の話で明らかになった。写真は2024年4月、北京自動車ショーでのCATL展示前で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[香港/シドニー 30日 ロイター] - 中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)<300750.SZ>が5月に香港証券取引所に上場する方針を固めたことが、事情に詳しい関係者2人の話で明らかになった。世界の貿易を巡る不確実性が高まる中、香港市場では過去4年間で最大規模の上場となりそうだ。
関係者の話では、ブックビルディングは5月12日の週に始まる見通し。
ロイターは以前、関係者の話としてCATLは新規株式公開(IPO)で少なくとも50億ドルの資金を調達するとみられると報じていた。CATLはコメント要請に返答していない。
CATLおよび幹事社は来週にIPOのマーケティングを始める予定だが、ブックビルディングの規模と時期は変わる可能性もあるという。
CATLは証券当局への提出書類で、調達資金の一部をハンガリーでの73億ユーロ(75億3000万ドル)規模の電池工場建設に充てると説明している。
米下院の中国共産党に関する特別委員会で委員長を務めるジョン・モーレナー議員は2週間ほど前、CATLのIPOでアンダーライターに選ばれたJPモルガン・チェース<300750.SZ>とバンク・オブ・アメリカの最高経営責任者(CEO)に書簡を送り、CATLの案件から撤退するよう求めた。