コラム

マムダニNY市長は、トランプに追い詰められた民主党を救う「正解」か

2025年11月22日(土)09時40分

18〜29歳の男性票の65%を獲得

民主党の進歩派リーダーたちが考えるように、アメリカはまだ捨てたものではない、ということなのか。それとも、民主党もトランプの共和党と同じように有権者を欺き、実現可能性のない夢を語って支持を集め始めたとみるべきなのか。

マムダニはTikTokのようなSNSを自在に使いこなし、驚くほどの成功を収めている。だが彼を勝利へと導いたのは、ソーシャル・コミュニケーターとしての生まれ持った才能である。30歳未満の有権者の39%が、TikTokなどSNS上のソーシャルインフルエンサーから「ニュース」を得ている。マムダニは18〜29歳の男性票の65%を獲得した。


前ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモももちろん挑戦した。しかし、彼のインタビューが10万ビューだったのに対し、マムダニは4000万ビューを超えた。若く、非白人で、男性で、ウガンダ生まれのインド系ムスリムであり、名門大学で教育を受け、カリスマ性にあふれ、「持てる者」を批判し、経済的に苦しい一般の人々への救済を約束する――マムダニの訴求力は圧倒的だった。粗野で年老いた白人のトランプ、そして疲弊し信用を失ったクオモとは正反対のイメージである。

当然ながらトランプはすでにマムダニを「急進的社会主義者」であり、真の(暗に白人の)アメリカへの脅威だと描き始めている。マムダニは選挙勝利の夜、大統領を挑発した。「ドナルド、見てるのはわかってる。言いたい言葉がある。『音量を上げろ』」

民主党内では、共和党に対する巻き返し戦略をめぐる進歩派と穏健派の路線対立が一層過熱するだろう。

プロフィール

グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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