トランプの「残酷で危うい国際システム」が始まる
国際的なルールなどお構いなし
米ロ電話会談は、ロシアにとって絶好のタイミングで行われた。戦場で現在ロシア側が攻勢をかけていることは事実だが、その代償としてロシア軍は毎週1000人以上の死傷者を出している(これまでの死傷者数は合計で約90万人に上っている)。加えて、ロシア経済の状況も厳しい。インフレ率は、中央銀行の政策金利である21%を上回っている可能性が高く、通貨ルーブルの価値は、ウクライナ侵攻前に比べて大幅に下落している。
言うまでもなく、アメリカの軍事面と資金面の支援がなければ、ウクライナが戦闘を継続することは極めて難しい。欧州諸国はウクライナ支援を強化しているが、いまウクライナが置かれている状況は、2022年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以来、最も厳しい。アメリカがウクライナへの情報提供と武器支援を取りあえず再開したことがせめてもの救いだ。
18日の電話会談では、トランプが相変わらずプーチンと足並みをそろえる姿勢を示し、ロシア政府を大喜びさせた。トランプは1月に大統領に返り咲いて以来、ウクライナを見捨て、アメリカとヨーロッパの80年間にわたる同盟関係をないがしろにする姿勢を取り続けてきた。電話会談での振る舞いもその一環と言えるだろう。
最も見過ごせないのは、トランプがどのような国際システムを目指しているのかが改めて浮き彫りになったことかもしれない。トランプは、これまでよりも残酷で危うい世界を志向している。その世界では、いくつかの大国が交渉と駆け引きを行い、国際的なルールなどお構いなしに、小国の運命を勝手に決めることになる。
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