コラム

日経平均高値は「面白くなる日本」の先取り 投資で失敗しない方法は?

2021年05月10日(月)11時10分

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「お金のまなびば!」より

いかなる状況下でも投資を続けた人が成功する

では、投資はいつから始めるべきなのだろうか。カリスマ投資家の藤野氏でも、そのタイミングを図ることは難しいという。

なぜなら、いま何が起きているのか、それは株式市場にとって追い風なのか向かい風なのか。その結論は何年か経たないと分からないからだ。

「現在の株高がバブルかどうかは、終わってみないと分からない。今はひょっとしたらスタートかもしれないし、バブルの最後の瞬間かもしれない。それは誰にも分からないが、1つ言えることは、過去の投資で成功している人は、投資の場から逃げなかった人だ」

「逃げない」とは、一時の暴落や暴騰に慌てることなく、株を持ち続けた人のこと。つまり、いかなるときも投資をし続けた人が成功しやすいのだという。

では、初心者が成功できる方法はあるのだろうか。藤野氏は、「この環境の中で一番おすすめの方法は積立で投資すること。『長期』『分散』『積立』は成功しやすいキーワードで、金融庁も推奨している」と言う。

まず、投資を長期にわたり続けると、複利(利子が利子を生むこと)の恩恵を受けることができる。

また、分散とは「資産・銘柄」や「地域・通貨」を複数組み合わせるほか、「時間・時期」をずらして投資すること。偏りを防ぎ、リスクを軽減できるという考え方だ。

そして、毎月少額でも一定の金額を積み立てることで自動的に買う時期を分散でき、心理的負担も少なくなる。

藤野氏によると、「金融資産における現金の割合が100%」で株式を持っていない人は、リスクを全く取ってないのと同じ。

日本人は投資のリスクを必要以上に敬遠することが多いが、リスクを取らなければリターンもない。現金と株式をバランスよく持つことで、激変する時代を乗り切る備えになる。

構成・酒井理恵

●YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)など。

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